フレーミング効果

1️⃣あなたは肺がんと診断され、入院して治療を受けなくてはなりません。A、Bの治療法どちらを選びますか?

治療Aの生存率

治療直後、90%

1年後、68%

5年後、34%

 

治療Bの生存率

治療直後、100%

1年後、77%

5年後、21%

 

2️⃣もう一度質問です。今度はA、Bの治療法どちらを選びますか?

治療Aの死亡率

治療直後、10%

1年後、32%

5年後、66%

 

治療Bの死亡率

治療直後、0%

1年後、23%

5年後、78%

 

これは心理学者マクニールが行った実験問題です。1️⃣の質問では、69%の被験者がAを選択しています。

これは、5年後の生存率を見て選択している割合が高いということが言えると思います。

2️⃣の質問では、Bを選択した被験者が68%。内容が同じなのにも関わらずです。

これは、治療直後の死亡率を見て選択している割合が高いと言うことが言えると思います。

 

このように提示の仕方で、物事の価値や意思決定が変わるのがフレーミング効果です。

 

ガン治療の選択は、人生を左右する意思決定です。そのため、質問のしかたによって、選択が変わってしまいます。

 

また、例えば脂肪分を95%カットしていますと言う表現と脂肪分5%が含まれていますと言う表現を使ったところ、同じ内容にもかかわらず、選択する%が変わってくることも同じようなフレーミング効果となります。

 

要するに、人は、損失を示す表現に左右されますので、重要な意思決定の時は、別の表現や別の見方ならどうなのかをよく考えることが重要になると言うことですね。